【当選】宝くじや支援金・手数料に電子マネーは詐欺

2024年2月28日

スマートフォンや携帯電話のメールまたはショートメッセージ(SMS)に、「宝くじが当選しました」などと当選通知が届き、受取り手数料名目で電子マネーを購入させる詐欺が多発しています。

     ― 宝くじ当選を装った偽メールの例 ―



これは架空請求詐欺の一種で、「10億円当選おめでとうございます。連絡をお願いします」などと多額のお金がもらえると嘘をつき、連絡してきた相手に手数料名目でお金をだまし取るものです。

北海道厚別区内では26日、携帯電話のショートメッセージに宝くじ当選通知が届き、SNSで友達登録するよう促し、SNS上で手続き手数料として電子マネーの購入を要求する事案が発生しているほか、24日にも同区内で女性の携帯電話に「あなたは当選した。2億4千万円の支援金を受け取ることができる。」といったメールが届き、女性がこれに返信したところ受け取りのための処理費用が必要と言われたため、複数回にわたってコンビニエンスストアで購入した電子マネー、計26万2千円分をだまし取られる被害が発生しています。

犯人は手数料名目でお金を要求するほか、「税金がかかるのを防ぐため、電子マネーで手続きが必要」などと税金対策の手続きと称してお金をだまし取ることもあります。


【電子マネー購入は詐欺】
当選詐欺をはじめとした還付金詐欺では、被害者にプリペイド式の電子マネーカードを購入させてプリペイド番号を聞き出し、換金するケースがほとんどです。

プリペイド式電子マネーカードはコンビニエンスストア等で気軽に購入できるため、ウイルス感染を装ったパソコンサポート詐欺など、特殊詐欺では悪用されることが多いので注意してください。

― コンビニエンスストアで販売される電子マネーカード ―


これらの当選詐欺では、被害者が思わぬ大金が入ると思い込んでしまい、多少の手数料は仕方ないと考えてしまうため、複数回にわたって電子マネーカードを購入してしまうケースが多いようです。

電子マネーの番号を送信しても、詐欺犯は「エラーが出たので別の番号を入力してください」などと言って、何度も何度も繰り返し電子マネーを購入するよう要求します。

被害者もこうなると後には引けず、なにしろ億単位のお金が入るのであればと被害額が膨れ上がり、中には数十回も電子マネーを購入して1,000万円以上をだまし取られた事例もあるほどです。

電子マネーを購入して番号を連絡するよう指示された場合、それは間違いなく詐欺の手口ですので、絶対に電子マネーを購入したり、番号を通知してはいけません。

そもそも申し込んでもいないのに宝くじや懸賞等に当選することもありませんので、こうした連絡が来たら無視するのが一番です。

億単位のお金が手に入ると思うと、手数料の数千円や数万円は安いものだと考えてしまいがちですが、世の中にそんな甘い話はありませんので、だまされないよう十分に注意してください。

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