《4月からキャッシュカードが変わった》に注意

2024年4月5日

銀行職員をかたり、「4月からキャッシュカードが変わりました」などとウソの電話をかけ、自宅を訪問した偽の銀行職員がキャッシュカードをだまし取る手口に注意してください。


福島県では今月2日、80歳代の女性宅へ金融機関職員を名乗る男から「4月からキャッシュカードが変わる。暗証番号も今教えて」などと電話があり、電話がつながったままのところへ金融機関職員を名乗る女が訪問してきて、キャッシュカード2枚を受け取りましたが、その後、銀行口座から現金100万円が引き出される被害が発生しています。

【カード変更は詐欺の定番手口】
新年度(4月)からキャッシュカードが変わるということはありませんが、詐欺犯は様々な理由をつけ、カードが変わるので新しくする必要がある、などといってキャッシュカードをだまし取ろうとしてきます。

これまでも、還付金を振り込むと嘘の電話をかけ、「お客様のカードは古いため振込ができない」、「ICチップ付きのカードに切り替える必要があります」とカード交換が必要だと思い込ませる事例が確認されています。

詐欺犯は以下のような、だましのトークでキャッシュカードが使えなくなる、と言ってきますが、まったくのデタラメですので、信じてしまわないよう注意が必要です。

〔だましのトーク事例〕

〇 キャッシュカードの期限が切れたので更新が必要です。

〇 防犯機能付のキャッシュカードに替える必要があります。

〇 犯罪グループにあなたのカード情報が漏れたので、
  被害防止のためキャッシュカードを使えなくしました。

〇 ICチップ内蔵タイプのカードに替える必要があります。

〇 新硬貨発行に伴い、キャッシュカードも切り替わります。

〇 お使いのカードが古くて還付金の振り込みができません。

〇 磁気タイプのカードは利用できなくなります。


【キャッシュカードを渡さない】
銀行や銀行協会、または金融庁の職員が、手続きのためにキャッシュカードを自宅まで取りに来る事は絶対にありません。

キャッシュカードを再発行したり提出するといった手続は、銀行など金融機関の窓口でのみ受け付けており、職員が巡回して回収するというのもありえません。

たとえ相手が警察官であっても同様で、「証拠保全」や「犯人検挙のため」といった理由を告げられたとしても、絶対にキャッシュカードを渡してはいけません。

また、本物の銀行員がキャッシュカードの暗証番号を聞くことも絶対にありませんので、聞かれても教えてはいけません。


【暗証番号は教えない】
キャッシュカードを渡しただけでは、詐欺犯はお金を引き出すことはできません。
しかし、詐欺犯は事前に以下のようなトークで暗証番号を探ることがあります。

「ご本人確認のため、お名前とカード番号、暗証番号をおっしゃってください」
「カード番号と暗証番号の前に0(ゼロ)を2つつけた番号を係の者へ伝えてください」

このように話の流れの中で巧みに暗証番号を聞き出されてしまうと、キャッシュカードをだまし取られた後、口座のお金がATMで簡単に引き出されてしまいます。

本当の銀行員、また警察官であってもキャッシュカードの暗証番号を尋ねる事はありませんので、絶対に教えてはいけません。

【カードの再発行は銀行窓口で】
キャッシュカードがATMで読み取れない、または破損した等の理由でカードを再発行する場合、銀行の窓口で手続きを行います。

けして電話で手続きしたり、自宅で古いカードを回収するようなことはありません。

窓口の手続では、通帳とキャッシュカードの他に、届け出印や運転免許証、健康保険証など本人確認できるものを持参する必要があります。

繰り返しですが銀行の窓口以外で職員が自宅へ来て手続きしたり、カードを回収する事は絶対にありませんので、十分に注意してください。

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