【振込厳禁!】警察庁や警視庁をかたるSMS・メール

2024年1月30日

警察庁や警視庁をかたり、あなたの子供が犯罪を犯したとして100万円の賠償金を振り込むよう要求する詐欺のSMS(ショートメッセージ)が全国で確認されています。

こうしたSMSは1月20日頃から目立ち始め、北海道から群馬、千葉、広島など全国各地で相談が急増しており、今後さらに増えていく可能性があるため注意が必要です。

     ― 警察庁(警視庁)をかたるSMSの例 ―


〔偽SMSの内容〕
 件名:警察庁について
 私たちは警視庁です。
 あなたの子供が犯罪を犯しました。
 賠償金100万円
 至急下記口座にお振込下さい。
 金融機関名:〇〇〇銀行
 支店名:〇〇支店
 口座番号:〇〇〇〇〇〇〇
 口座名義:〇〇〇〇〇

件名が《警察庁》であるにも関わらず《私たちは警視庁です》となっている点や、賠償金が警察から請求されていたり、振込先が合同会社になっているなど不審な点が多すぎるものの、オレオレ詐欺に通底した親心につけ込む手口ですので、ご高齢の方はだまされないよう十分に注意してください。
※振込先口座の法人略語が「ド)」になっている

【警察からメールやSMSは来ない】
各都道府県警の防犯メールを除き、通常、警察庁や警視庁といった警察関係者から直接、メールやSMSで連絡が来ることはありません。
まして現金を振り込むよう要求する事も絶対にありません。

また、警察を名乗る者から《捜査協力》の名目で、あなたの口座情報が漏洩して危険なので、今すぐ安全な口座へ送金するよう指示するケースもありますが、これも典型的な振り込め詐欺の手口です。

その他、警察関係を装った詐欺メールやSMSでは以下の事例が確認されています。

〔警察を装った偽メールやSMSの例〕

 ①【警察庁】銀行をご利用のお客様に対し不正防止装置の認証確認を行っております。
   認証の設定はこちらへ:https://〇〇〇〇〇….

 ②【警察庁】重要なお知らせ、必ずお読みください。http://〇〇〇〇〇…..

 ③【重要】サイバー特別捜査隊調査協調要請
  サイバー特別捜査隊は@Nifty会員様に対するサイバー攻撃行為について@Niftyと協働捜査
  を進めています。
  一部の@Nifty会員様に対するサイバー攻撃状況に関して調査協力要請いたします。
  サイバー攻撃の捜査のための要求事項を参考にして回答をお願いいたします。


【警察からの電話にも注意】

メールやSMSだけでなく、警察官を装ったアポ電も特殊詐欺の定番として常態化しています。

以下のような電話が連日、全国各地で確認されていますが、すべて詐欺犯が仕組んだ偽トークですので、慌てず冷静に対処するよう心掛けてください。

《あなたが被害に遭っている型》
 「あなたの口座からお金がおろされている。」
 「キャッシュカードの偽造があり、あなたのカードからお金が引き出されています。」
 「銀行員が持っていたキャッシュカード60数枚にあなたのカードがあります。」
 「口座からお金を盗られている。キャッシュカードを確認させて欲しい。」
 「銀行職員を逮捕した。あなたの家が強盗にねらわれているので気をつけて下さい。」
 「元郵便局員が暴力団員と組んであなたの口座からお金をおろしている。」
 「最近、ニセ札が出回っていて、ご自宅にある現金もニセ札の可能性がある。」

《あなたの情報が漏れている型》
 「マネーロンダリング事件の犯人を捕まえたら、あなた名義のキャッシュカードと通帳が出て
  きた。」
 「逮捕した犯人があなたの個人情報を持っていた。」
 「詐欺犯を逮捕したらあなたの個人情報が名簿に載っていた。」
 「あなたの住所と名前が詐欺に遭いやすい方の名簿に載っています」
 「あなたの口座を詐欺グループが犯罪に利用している。」
 「詐欺グループの持っていた資料にあなたの口座情報があった。」

〔捜査協力型〕 
 「オレオレ詐欺が流行っている。不審な電話があれば03-××ー××まで連絡して。」
 「だまされた作戦に協力してほしい。特殊詐欺犯を捕まるためにお金を準備してほしい。」
 「捜査のためキャッシュカードを預かる。暗証番号を教えてほしい。」

〔犯罪に巻き込まれた型〕
 「あなたの名前を騙った者が詐欺事件を起こして、あなたが責任を負わないといけない。
  負担を減らすためにはAppleギフトカードが必要だ。」
 「あなたの携帯電話から沢山の迷惑メールが発信されている、と関東総合通信局から連絡が
  あった。」
 「捕まえた詐欺グループの押収品に、あなたの通帳があり、関与が疑われている。」

〔家族巻き込まれ型〕
 「あなたの息子さんが交通事故を起こし、相手の方が重傷で運ばれた。」
 「検挙した詐欺グループの中にあなたの息子がいた。保釈金が用意できるか。」


以上のように、警察官を装った手口も巧妙かつ複雑化しています。

警察からメールやSMS、または電話で連絡が来たとなれば、相手の言う事に疑問も感じず話を聞いてしまいがちですが、これだけ頻繁に《警察官》が詐称されている状況にあっては、警察官からの連絡であっても冷静に対応し、できれば110番して確認するか、管轄の警察署へ問い合わせるなど、十分に注意する必要があります。

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