2024年1月23日
マイナポイント事務局などを装い、「現金2万円プレゼント」や「マイナポイント2万円分が無効になるので請求してください」といった虚偽の内容で詐欺サイトへ誘導するフィッシングメールが今月も多数、確認されています。
マイナポイントについては、第2弾の申請が昨年9月30日に終了しているほか、マイナポイントアプリや申込サイトからの申請状況確認も今年1月10日から利用できなくなっており、その他の問い合わせ窓口も昨年12月28日に終了している状況です。
このため、詐欺メールに記載されているような《現金プレゼント》や《イベント参加》、《マイナポイント獲得》はすべてデタラメで、《申込期限は2024年1月末まで延長されました》や《申請は2月末まで!》というのもウソですので、だまされないよう注意してください。
【フィッシングサイトのしくみ】
これらのメールには「申請をはじめる」といったリンクが設けられており、偽のマイナポイント登録サイトへ誘導してクレジットカード情報などの個人情報を入力させようとしてきます。
こうした偽サイトはフィッシングサイトとも呼ばれるもので、正規のマイナポイント登録サイトそっくりに作られているため、偽物と判別するのが難しくなっています。
あたかもマイナポイントの申請フォームのように見えますが、こうした画面は詐欺犯がつくった偽画面ですので、入力した個人情報はすべて犯罪者に知られてしまいます。
とくにクレジットカード情報については、第三者によるカードの成りすまし利用につながるため、絶対にカード情報を入力してはいけません。
【マイナポイントの利用期限はない】
マイナポイントの申請期限はすでに終了しているものの、受取りや受取後の利用期限はありません。
すでにマイナポイントを申請している場合、慌てて使う事もありませんし、期限延長などの手続も一切必要ありませんので、「ポイントが失効する」などのメールに惑わされないよう注意してください。
また、マイナンバー関連では現在、マイナンバーカードを健康保険証として利用できる「マイナ保険証」への移行手続きが進められていますが、このマイナ保険証への手続と称するフィッシングメールが登場する可能性もあります。
今年12月2日から健康保険証が原則廃止されるため、これに便乗して手続きを急がせ、詐欺サイトへ誘導するケースなどが予想されます。
マイナンバーカードを保険証と一体化する手続きは、行政のオンライン窓口であるウェブサイト「マイナポータル」から申請しますが、必ずウェブブラウザを新しく立ち上げてからログインしたり、マイナポータルアプリにログインしてから手続きするようにしてください。
マイナ保険証に関するメールやSMSが届いたとしても、フィッシングサイトへ誘導される恐れがありますので、絶対にメールやSMSのリンクから手続きしないように注意が必要です。