【偽警察手帳】警察官がLINEで連絡は詐欺!

2024年6月29日

「あなたの携帯電話と口座が詐欺に使われている」などと警察官を装って電話をかけ、逮捕を免れるための保釈金名目でお金を振り込ませる詐欺が増加しており、6月には群馬県沼田市内で総額6,300万円をだまし取られる被害も発生しています。

最近の傾向として、偽の警察官は所轄の警察署ではなく、あえて遠方の警察署を名乗り、SNSの通話機能による会話へ誘導して偽の警察手帳の画像を示すなど、SNSを積極的に悪用しているので注意してください。

【他県の警察官がLINE通話を要求】
警察官を装った詐欺の電話では、遠く離れた他県の警察署への出頭を要求し、それが難しければ通信アプリに切り替えるよう伝え、ビデオ通話上で個人情報を聞き出したり、お金を要求するケースが増えています。

28日に福岡県で確認された事例では、福岡市在住の個人宅へ警視庁の警察官や検事を名乗る者から、「逮捕した犯人が持っていた通帳にあなたの名前が載っている」、「今後東京まで来てもらわないといけない」などの電話が入っています。

また、29日には東京都内(文京区)で捜査二課を騙る者から、「マネーロンダリングの容疑がかかっています」、「今から秋田県警まで出頭してください」、「秋田県警まで来れないならビデオ通話に切り替えて」などと要求する電話が確認されています。

他にも、群馬県在住の方に厚生労働省の職員を名乗る者から「あなたの健康保険証に違法な記録がある」と電話があり、続けて警視庁の職員を名乗る者が電話を替わって「警視庁に来てもらいたい。来られないのならオンラインで聴取する。LINE IDを伝えるから連絡をするように。」などとLINEを使った連絡を要求しています。

このように警察官を装う詐欺犯はLINEによる連絡を求めてきますが、本物の警察官がLINEで聴取を行ったり、手続きを要求する事は絶対にありません。

【総務省とのミックス型・木村雄二の警察手帳に注意】
「総務省」をかたる者や、自動音声ガイダンスから偽警察官につながるケースも目立っています。

24日には山形県鶴岡市内で「総務省電波監理審議会のハシモト ケンタ」を名乗る者から、「2時間したら通信不能にする」、「緊急連絡先から電話が来る」などと電話があり、その後に「警察官のキムラ ユウジ」と名乗る者から、「詐欺の犯人を逮捕したら、あなたの通帳が見つかった」、「被害届を出してください」、「守秘義務があるので守ってください」などと告げられ、さらに《木村》というLINEアカウントから《警察手帳の画像データ》や《守秘義務誓約書》が送られる事案が発生しています。

19日にも同県内では、「総務省」をかたる自動音声ガイダンスの電話に出た米沢市の女性が、ガイダンスに従って入力したところ、「総務省電波管理審議会のタカハシ ツトム」を名乗る者から「あなた名義で契約された携帯電話が詐欺事件に使われた。被害届を出すので警察に変わる」などと告げられた後、「新宿西警察署の警察官」を名乗る者から「電話で被害届を受理する」と言われたため、氏名や住所、電話番号を伝えたところ、今度は《木村》というLINEアカウントから「木村雄二の警察手帳」の画像が送られる事案が発生しています。

この女性は自身の免許証を撮影して送信したところ、《木村》のLINEアカウントから「守秘義務誓約書」の画像データが送られてきて、絶対に話さないことを約束させられました。

いずれも本人が不審に思って総務省や警察に相談したため被害には至りませんでしたが、総務省をかたる電話(自動音声ガイダンスも)や、木村雄二名義の警察手帳の画像が詐欺グループの間で使い回されている可能性がありますので、注意が必要です。

【本物の警察官はこんなことしません!】
警察官が以下のような要求を行うことは絶対にありません。


もしも警察官から電話がきた場合、上記の要求をされた場合はすぐに電話を切り、110番など警察へ通報してください。

また、相手が警察官を名乗った場合は「今は手が離せないので折り返し電話する」と断り、相手の所属や階級、連絡先を控えて電話を切り、110番で相手が実在するかどうか確認することが大切です。




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