激増中《貴金属の押買い》ミシン買取り業者に注意

2026年1月23日

歴史的な金価格の高騰を背景に貴金属の「押買い」の被害が激増しており、福島県内ではミシンの買取りを依頼した業者が、強引に貴金属を買い取る被害も発生しています。(いわき南警察署・1月22日発表)

押買いとは、使わなくなった不要品を「買い取りますよ」と言って家に上がり込み、指輪やネックレスなどの貴金属を不当に安く買い叩き、低価格で買い取る手口です。

家に押しかけて安物を不当に高く売りつける「押売り」とは逆ですが、市場価格が数万~数十万円の品を数千円程度で買い上げ、転売することで業者は多大な利益を得ることができます。

被害者の8割近くが60歳以上(国民生活センター_2023年9月27日公表資料より)と、主に独り暮らしの高齢者が狙われやすい状況が続いています。


【金高騰で活発化】
新型コロナ禍以降、増加傾向にある押買いの被害ですが、近年の急激な金価格の高騰により、金製品を狙って押買い業者の動きが活発化しています。


もともと金はリサイクルショップで買い取ってもらえるなど換金性が高いことに加え、価格も高騰していることから、金は特殊詐欺でも狙われやすくなっています。

また、金価格高騰につられて銀やプラチナの価格も急上昇しており、それぞれ昨年11月から今月にかけて、1.6倍から2倍以上にまで高騰しています。

こうした状況下、金だけでなく銀やプラチナといった貴金属全般を狙った押買いの勢いが、ますます強まることが予想されます。

どのような点に気をつければ良いのか、大きく2つの点に注意してください。

【① 突然の訪問・電話勧誘は断る(相手をしない!)】
買取り業者は突然訪問してくることがあります。
しかし、買取りの場合でもアポイント(事前の約束)なしで訪問することは特定商取引法で禁じられていますので、たとえ玄関先であっても家に入れてはいけません。

また、特定商取引法を回避するため、まず電話で勧誘して訪問の約束を取りつける業者も多くみられますが、「ただで見てあげますよ」と言われたとしても必要のない限りはキッパリ断ることが大切です。

こうした業者は一度、家に招き入れてしまうと、「ノルマを達成できないと困る」「協力してほしい」等と言って買い取るまで帰ろうとしなかったり、「この指輪は傷も目立つし市場価値も下がっているので売るのは難しい。だけど特別に値段つけて買ってあげるよ」などと根拠の無いウソを告げるほか、断ろうとしても「これ持っていてもしょうがないでしょ!」と強く言われるなど、半ば恫喝されるような目に遭う事もあります。


【② 一人で対応しない。家族や友人・知人も一緒にいてもらう)】
買取り業者の中には、はじめから窃盗目的で訪問してくる場合もあり、「最近はタンスなども高く買い取りしている。写真など撮ってきてもらえますか。」などとお願いし、家人が写真を撮影している間に貴金属類を盗む事案も発生しています。

業者に隙を見せないために、一人で対応せずに家族や友人・知人にも一緒にいてもらうと安心です。
万が一、居座られたり恫喝されたとしても、側に味方がいれば心強く、相手の言いなりにならずに済むこともあります。

もしも勧誘チラシなどで買い取り業者に査定を依頼するような場合は、必ず家族など誰かほかの人にも同席してもらうようにしてください。

【③ 貴金属などは実店舗に持ち込んで査定を受ける】
エアコンのような設置物や、布団など持ち運びが大変なものは別として、アクセサリー類などは訪問業者に依頼するのではなく、実店舗を構える業者に持ち込んで、きちんと査定してもらう方が安全です。

なお、最低限のチェック事項として業者が古物商許可証を持っているかを確認してください。

【よくある手口】
押買いの手口は、不用品など処分に困る物品を引き取る口実で、家に上がり込むのが常套手段となっています。

「布団」や「靴」、「カバン」、「和服」、「お皿」などタンスや押入れの肥やしになっているような品々を《無料》や《高額査定》で買い取りますと言って近づいてきますが、悪質業者の狙いは貴金属であることがほとんどです。


ミシンの引き取りを頼んだところ、「ついでに要らないアクセサリーなんかがあれば見てあげますよ」などと親切そうに話を進める業者もありますが、特定商取引法では事前に買い取り(or 査定)を依頼した物品以外の勧誘を行う事が禁止されています。

また、貴金属類などの買取りについてはクーリング・オフ制度※の適用が認められていますので、契約日から8日間以内に契約の無効を申し立てる事が可能です。
※有価証券、家電製品、家具、等の買取りは対象外


ただし、業者から「すでに転売してしまった」、「紛失してしまった」と言われたり、そもそも連絡先がわからない、買取書類に記載の社名や住所がデタラメだった、といったケースもあるため、十分に注意する必要があります。

【悪質業者を見抜くコツ】

以下のような業者には注意が必要です。

 ✖ いきなり訪問してくる業者
 ✖ 電話勧誘してくる業者
 ✖ 隣県などからやってくる業者

とくに地元ではなく、近隣の県などからやってくる業者には注意が必要です。
住所がはっきりしない、連絡先が明記されていない業者にも悪質業者は多くみられます。

終活や断捨離のため、不要なものを手放す際に、少しでもお金に換えることができれば嬉しいものですが、そこへつけ込んだ悪質商法が押買いです。

悪質業者の手口を知り、訪問や電話勧誘はきっぱり断り、もし依頼する場合は一人で対応しない、といった基本的な防御策を講じることが、被害を防ぐコツです。

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