2025年8月30日
「給湯器の点検を無料で行っています」などの電話や、いきなり訪問して家に押しかけ、「部品が故障しているので交換が必要」、「このままでは壊れる」などと不安を煽り、高額な給湯器の交換を迫る悪質商法が全国で続いています。
とくに「市から委託を受けた」、「契約中のガス会社から依頼された」などと身分を偽って点検を行う悪質なケースも散見され、契約書面の控えももらえず、高額な代金だけを支払わされる被害が後を絶ちません。
このような手口は「点検商法」と呼ばれるもので、給湯器のほかにも屋根や水回りの無料点検を装うパターンもあります。
とくに給湯器を標的とした悪質商法が2023年度以降、急増していますので注意してください。
【点検商法の事例】
主な手口は「無料で点検する」と言ってハードルを下げてアプローチしてくるケースが多く、以下のような事例が確認されています。
・「この地区で給湯器の無料点検を実施しています」
・「無料のガス点検でお宅に伺います」
・「〇〇〇(給湯器メーカー)のメンテナンス業者ですが、無料点検で回っています」
・「市の依頼を受けて給湯器の点検を行っています」
・「耐用年数を超えた給湯器がそのままになっていて危険ですので無料点検を実施中です」
また、法定点検や定期点検という言葉を使い、あたかも点検が義務のように思わせるケースもあります。
・「ガス給湯器の法定点検で伺いました。点検は無料で時間もかかりません」
・「定期点検の時期ですが、何時ごろであればご在宅ですか?」
・「給湯器は10年で法定点検が必要です。まだ点検されてないですよね?」
・「ガス給湯器の使用年数を確認しています。法定点検は行っていますか?」
いずれの場合も無料点検をうたっているため、タダならいいか...と安易に点検を依頼してしまう方が多いようですが、無料点検とは名目だけで実際には高額な修理費用を請求したり、不要な交換を持ち掛けるのが目的となっていますので、《タダより高いものはない》を肝に銘じて《無料点検》や《法定点検》の罠に陥らないようにしてください。
【ガス給湯器に法定点検はありません!】
ガス給湯器で《法定点検》をかたるケースがありますが、ガス給湯器に法定点検の義務はありません※。
※令和3年8月以降(消費生活用製品安全法施行令の改正による)
給湯器には主にガス式、電気式、石油式がありますが、ガス式と電気式については現在、法定点検の対象(特定保守製品)から外れており、代わりにメーカーによる「あんしん点検」が推奨されています。
ただし、石油給湯器(灯油ボイラーと呼ばれるものも)や石油ふろがま等の石油式の給湯器については引き続き長期使用製品安全点検制度の対象となっており、所有者が点検を義務付けられていますので、これらの製品をご使用の場合は注意が必要です。
なお、点検は義務ではありませんが、給湯器の標準使用期間は製造から10年と設定されていますので、10年を目安に点検または取替が推奨されています(経済産業省・一般社団法人日本ガス石油機器工業会)。
基本的には使用している給湯器のメーカーから、あんしん点検(有償)の案内が来ますので、設置後9年以上を経過している場合はメーカーによる点検を受けることが大切です。
【ガス給湯器メーカーの注意喚起】
尚、主なガス給湯器メーカーでは以下のページで定期点検を装う悪質商法に関する注意喚起を行っています。
正規代理店などの情報も確認できますので、不審な電話や訪問を受けたり、不安な点がある場合は、お使いの給湯器のメーカーへ直接確認するようにしてください。
■ ノーリツ(NORITZ)_製品に関する大切なお知らせ
■ リンナイ(Rinnai)_悪質な点検・修理業者にご注意ください
■ パロマ(Paloma)_当社グループを名乗る訪問、不審電話にご注意ください
■ パーパス(PURPOSE)_不審な点検・修理業者にご注意ください