2025年7月31日
国民健康保険と後期高齢者医療制度(75歳以上)の加入者の健康保険証健康保険証については、本日(7月31日)、有効期限を迎えるため、8月1日以降は使用できなくなります。
代わりに、従来の健康保険証をマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」か、各保険組合から事前に交付される「資格確認書」を使用する必要があります。

国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者で、すでにマイナンバーカードをマイナ保険証として登録されている方は、そのままマイナ保険証をご使用いただき、まだマイナ保険証への登録をしていなかったり、マイナンバーカードを持っていない方には、保険証の代わりとなる「資格確認書」が郵送されていますので、この資格確認書を保険証の代わりに使用する事となります。
この資格確認書は自動的に送付されてきますので、自分から申請する必要はありません。
また、企業にお勤めの方で各企業ごとの健康保険組合や協会けんぽの加入者については、今年12月31日までを期限として順次、有効期限を迎えます。
こちらも同様にマイナ保険証か資格確認書を使用して保険診療を受けることとなります。

尚、資格確認書については通常、有効期限が5年間とされており、発行時期などによって期限が異なりますので、各自で確認する必要があります。
さらに、マイナ保険証や資格確認書が手元にない場合には、特例として来年3月末までは現在の健康保険証で保険診療が受けられます。
実際にはマイナンバーカード自体にも有効期限があり、健康保険証の有効期限と連動していなかったり、マイナンバーカードの暗証番号登録が必要であるなど、期限や運用方法でわかりにくい部分があるようです。
こうした制度の混乱に乗じて、詐欺が急増する可能性もあるため、注意が必要です。
【資格確認書の発行は無料】
マイナ保険証の登録がされていない方には、保険証の代わりとなる資格確認書が送付されてきますが、この資格確認書の発行や再発行は無料ですので、手数料を請求されることはありません。
これまで、役所の職員を名乗り、「資格確認書の再交付申請には手数料が必要で12,600円を請求する。いつでも良いので払うように」といった不審電話も確認されており、今後も資格確認書の発行に関連してATMを操作させて送金させる等の詐欺被害が懸念されるところです。
【自動音声ガイダンスにも注意】
特殊詐欺では自動音声ガイダンスを用いた手口が増加していますが、マイナ保険証についての案内を装った電話が確認されています。
「マイナ保険証の手続についてのご案内です。1番を押してください」といったガイダンスの後、偽のオペレータにつながり、住所氏名や預貯金状況といった個人情報を聞き出そうとする事案も発生していますが、マイナ保険証について、電話や自動音声ガイダンスで案内したり、料金を請求する事は絶対にありません。
このほか、厚生労働省の職員をかたって、健康保険証とマイナンバーカードの紐づけ確認を名目に、カード番号や暗証番号を聞き出そうとする不審電話も確認されているので、十分に注意してください。
【マイナ保険証関連の予想される手口】
1)マイナンバーの個人情報を聞き出すアポ電
厚生労働省や役所の職員をかたる電話で、マイナ保険証の登録手続きと称して、マイナンバーカードの番号や暗証番号を聞き出す。
※家族構成や資産状況、銀行口座などについて聞かれることもありますが、絶対に答えてはいけません。
2)マイナ保険証の登録手続きと称してATMへ誘導
厚生労働省や役所の職員をかたる電話で、マイナ保険証の登録手続きと称して、コンビニなど近くのATMへ誘導し、端末を操作させて詐欺口座へ現金を振り込ませる。
※実際にセブン銀行のATMでマイナ保険証の登録手続きが可能なため、この手口は特に注意が必要です。
3)マイナポータルを装った詐欺サイトへ誘導
厚生労働省や総務省を装ったメールやSMSにて、マイナ保険証登録に関するバナーやボタンをクリック(タップ)させて詐欺サイトへ誘導し、マイナンバーカード情報やクレジットカード情報を入力させて盗み出す。

過去には「マイナポイント第2弾」と称したマイナポイントの偽サイトによるフィッシング詐欺が確認されており、今回も同様のサイトが作られる可能性があります。

これらの偽サイト(フィッシングサイト)は非常に精巧に作られているため、見ただけで偽モノかどうか判断するのは困難です。

これまではクレジットカード情報を入力させるケースがほとんどでしたが、マイナ保険証の登録をかたる手口では、マイナンバーカードの番号や4つの暗証番号の入力欄が設けられ、各種手続きに必要な情報がすべて盗み取られる可能性があります。
【マイナンバーカード情報の重要性】
マイナンバーカードの番号や暗証番号の情報が漏れてしまうと、最悪の場合は自分名義の銀行口座やクレジットカードが勝手に作られるなど、第三者による成りすまし被害のリスクが高くなります。
過去にはマイナンバーカードの情報を流出させてしまった70代女性が、自分名義のネットバンク口座を勝手に作られ、この口座へ資金を移すよう偽の総合通信局や警察官を名乗る者から指示され、約1400万円を送金してだまし取られる被害も発生しています。
健康保険証のみならず、運転免許証もマイナンバーカードとの一体化が進められる中、ますますマイナンバーの取扱いには注意する必要があります。
また、マイナンバーカードの各種暗証番号は数字4桁(署名用は英数字6~16桁)と安全面が脆弱で、第2暗証番号やワンタイムパスワードも導入されていないため、いったん外部に漏れると簡単に悪用される恐れがありますので、その取り扱いは厳重にするべきでしょう。
【だまされないために】
マイナンバーカードの健康保険証に関して、利用促進や登録案内などについて、厚生労働省や市区町村から直接、電話(音声案内含む)やSMS、メール等を用いて連絡することは絶対にありません。
とくに、厚生労働省の職員が一般個人の方へ電話をかけることは、マイナンバーカードの健康保険証利用に関する事のみならず、一切ありませんので注意してください。
マイナ保険証に関連した各種詐欺に対して、基本的に以下の点に注意しておくことで、詐欺被害を防ぐ事ができます。
〇 マイナ保険証の手続きに関して、行政機関から電話やメール・SMSが来ることはない。
〇 厚生労働省の職員が、一般の方へ電話をかけてくることはない。
〇 マイナ保険証の登録方法は3つだけ。
(①医療機関・薬局のカードリーダー、②マイナポータル(サイト)、③セブン銀行ATM)
【マイナ保険証の問い合わせ先】
万が一、健康保険証のマイナンバーカード登録に関する電話を受けてマイナンバーや暗証番号などを答えてしまった場合や、マイナンバーカードの保険証利用に関して不明な点がある場合は、デジタル庁のマイナンバー制度に関する総合フリーダイヤルへ問合せてください。。
📞0120-95-0178(無料のフリーダイヤル)
受付時間 9:30 ~ 20:00(土日祝は17:30まで)
※年末年始(12/29-1/3)を除く
音声自動ガイダンスで操作方法が案内されますので、マイナンバーカードの保険証利用については『5番』を押し、さらに「健康保険証の新規発行や停止(1番)」や「マイナンバーカードの健康保険証利用の申込み(2番)」、「利用可能な医療機関等の問い合わせ(3番)」、「その他(0番)」のいずれかへ進みます。
その他、聴覚障害者等の方向けの電話リレーサービスや、フリーダイヤルが繋がらない一部IP電話用の050番号、外国語対応ダイヤルなどについては、デジタル庁の「マイナンバー制度に関するお問合せ」をご確認ください。