『+800』で始まる電話番号は詐欺の可能性あり!

2024年12月18日

特殊詐欺の電話で、近年増加している海外の電話番号(+から始まる番号)について、国際フリーダイヤルや北米のフリーダイヤルを用いたアポ電が目立っています。


今月18日、大阪府東住吉区住道矢田5丁目地区にお住いの方の携帯電話に、『+1844』から始まる電話番号で、《法務省通信課》をかたり「2時間以内に電話が止まります」などの自動音声ガイダンスが流れる不審電話があったほか、同日、八尾市中田町2丁目の高齢者宅にも『+8』から始まる不審な電話が確認されました。

また、16日には福岡県八女市にお住いの方の携帯電話に『+800』から始まる電話がかかり、相手の男は大阪府警の警察官をかたって、「事件の金の件でお話があるので今から大阪府警に来ることが出来ますか」などと告げる不審電話が確認されています。

これらの不審電話では、『+800』や『+1844』といった海外のフリーダイヤルが使われており、発信者の特定がより難しくなっているため、詐欺グループが好んで利用しているものと思われますので、十分に注意が必要です。


【国際フリーダイヤルとは】
『+800』から始まる電話番号は、世界共通の国際フリーダイヤル番号(UIFN)で、通話料金は発信者(着信課金電話番号)が負担するため、受話者に料金が請求されることはありません。
※Universal International Freephone Number

また、『+800』は、『+1』や『+84』のような特定の国に割り当てられた国番号とは異なり、どの国から発信されても頭の番号が同じですので、発信元の国を特定することはできません。

そのため、国際電話番号をアポ電に多用している特殊詐欺グループが、新たに『+800』の国際電話フリーダイヤルを使うケースが増えているようです。

なお、ネットやSNS上には「着信課金電話番号」について、《海外から日本へ電話した際に料金を着信者払いにするシステム》などと、あたかも受話者に料金が発生するような情報が多数散見されますが、これは誤りです。

《うっかり出ると高額請求される》などと不安を煽る記事や投稿もあるようですが、通話料金は発信者が負担しますので、そうした心配はありません。
(折り返し電話をかけても通話料は着信課金利用者に請求されます)


なお、『+1844』は北米(アメリカやカナダ)で使われるフリーダイヤルで、しくみは『+800』の国際フリーダイヤルと同じ着信課金電話番号となっています。

ただし、『+800』や『+1844』の電話に応答したり、折り返ししてしまうと、詐欺犯と直接話をする事になるため、結果として詐欺被害に遭う恐れがありますので、一切無視して電話に出ることは絶対にしないでください。

【国際電話の利用休止申請を活用する】
特殊詐欺の接触手段は、そのほとんどが固定電話となっているため、固定電話に海外番号から着信させなければ、自ずと詐欺被害のリスクを軽減することが可能です。

そのため、固定電話については海外からの着信をブロックする手段として、国際電話の利用休止を申し込む方法があります。

国際電話の利用休止の窓口として、NTTコミュニケーションズ(東日本・西日本)、KDDI、ソフトバンクの各社が共同運用する「国際電話不取扱受付センター」が用意されており、利用休止手続きが無料で行えます。
※利用休止手続き後は海外からの着信のみならず発信もできなくなります。(コレクトコールも受けられません)

国際電話不取扱受付センターへ国際電話の利用休止を申し込むと、センターを経由して海外からの国際電話を扱う通信事業者(KDDIとソフトバンク)が、各固定電話番号について国際電話の利用(発着信)を制限しますので、『+800』や『+1844』などのフリーダイヤルも含めたすべての『+』始まりの国際電話をブロックすることができます。

利用休止手続き方法には①Web申込と②書面申込の2つの方法がありますが、書面申込みの場合はオペレータへつなぐ必要があるなど、手間もかかりますので、できればWeb申込の方が望ましいようです。

〔国際電話不取扱受付センター〕
 〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目20番1号 オリックス不動産西新宿ビル
 電話番号  0120-210-364(通話料無料)
 取扱時間  オペレータ案内:平日午前9時から午後5時まで
       自動音声案内:平日、土日祝24時間(Web申込は24時間可能)

なお、詐欺防止ネットワークでは国際電話不取扱い手続きについても、会員様のWeb申込や書面申込に関するサポートを行っておりますので、未会員の方はこの機会に当法人会員サービスについてご検討いただければと思います。
➡ 詐欺防止ネットワーク会員についてはこちら


【積極的な防止策を】
特殊詐欺で利用される携帯端末の回線契約(SIMカード)契約においては、本人確認が厳格化されるなど、詐欺グループにとって追跡されるリスクが大きく、これまで固定電話アプリを使った「03」や「06」などの市外局番、また「050」アプリ電話からのアポ電が主流となっていましたが、これらも一定の本人確認が必要になってきたため追跡リスクは残ります。

これに対し、海外の電話アプリであれば本人確認不要で、誰でも無料で海外の電話番号が入手可能なため、詐欺犯にとってはメリットの多いツールといえます。

使い捨ての国際電話番号が取得できるアプリは複数存在しますが、いずれも着信時には国際電話を表す「+」がナンバーの先頭に表示されますので、私たちは「+」からの電話に出ないことはもちろん、上述の国際電話不取扱の手続をすることで詐欺被害のリスクを軽減できるため、積極的にこうした制度の活用が望ましいといえます。


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