入国管理局を名乗る自動音声ガイダンスに注意

2024年8月19日

入国管理局(現・出入国在留管理庁や現・地方出入国在留管理局など)をかたった自動音声による不審電話が相次いでいるため注意してください。

都内では17日、自動音声ガイダンスによる「何回かけても通じませんでした。こちら入国管理局です。」といった電話が確認されているほか、「法務省入国管理局です」、「入国管理局からのお知らせです」などの不審電話が数多く確認されています。

この手口では、「こちらは出入国在留管理局です。書類が届いておりません。質問があればボタンの2を押してください。」などと指示され番号をプッシュすると、電話口のオペレータから「あなたのパスポートに偽造の疑いがあり、身柄を確保する。保釈金を支払えば連行されない。」などとお金を要求したり、「パスポートに異常が見つかったため、身柄を確保することが決まった」などとウソを告げ、金銭を要求するのが常套手段となっています。

【入管の自動音声ガイダンス電話は詐欺】
出入国在留管理庁(旧入国管理局)が、「重要な書類を保管している」などの案内を自動音声で行うことはありません。

また、電話で保釈金や入国手数料など一切の金銭を要求する事も絶対にありません。

出入国在留管理庁や入国管理局をかたる電話や、文書が届いた場合は、必ず実際の地方出入国在留管理局や支局へ確認するようにしてください。

【中国籍の方を狙うケースも】
自動音声ガイダンスの中には、中国語で「在留カードに異常があるため失効になる。速やかに受付センターに連絡してほしい。」などとアナウンスしたり、中国の警察を名乗るケースも確認されています。

また、中華料理店宛に訪問調査の実施を予告する内容の、「協力要請書」と題した虚偽の通知が送られていることもあるため、中国籍の方をはじめ外国籍の方が狙われる可能性もあるため十分に注意してください。


【+ではじまる海外の番号に注意】
出入国在留管理局(入国管理局)をかたるアポ電では、「+」からはじまる国際電話番号から架電されるケースがほとんどです。

この「+」からはじまる電話番号は、近年、特殊詐欺グループが頻繁に使用しているもので、実際に海外から電話がかかっているとは限らず、海外の電話番号を取得できる電話アプリが悪用されているケースも増えています。

いずれにしても、国際電話番号から着信を受けた場合は、仕事で利用している場合は別として、絶対に電話に出てはいけません。
➡ 当サイト記事『「+」ではじまる電話番号は詐欺!ブロック手続きを!!』参照

【入国管理局はありません】

詐欺の電話などで《入国管理局》や《入国在留管理局》といった名前をかたるケースがありますが、このような名称の機関は存在しません。

2019年まで、入国管理局が日本の出入国管理行政を担当していましたが、2019年4月1日以降は出入国在留管理庁に昇格して出入国管理行政を一手に担っています。

地方出入国在留管理局が8局(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・高松・福岡)、支局が7局(成田空港・羽田空港・横浜・中部空港・関西空港・神戸・那覇)、出張所が全国に61カ所、さらに入国管理センターが東日本入国管理センターと大村入国管理センターの2ヵ所あります。

これまで「入管」と呼称されていたため入国管理局に馴染みが深い方も多いと思われますが、現在では入国管理局は存在しませんので、入管などの職員を名乗る者から電話を受けた場合は、詐欺を疑い、十分に注意してください。

新着情報一覧

▲ページのトップへ