NTTやドコモの『自動音声ガイダンス』に注意

2023年9月13日

NTTファイナンスやドコモインフォメーションセンターをかたった自動音声通話による詐欺の電話が増えています。

これは架空請求詐欺の手口のひとつで、「サイトの利用料が未納になっている」、「法的手続きへ移行する」といった内容の自動音声電話がかかり、「心当たりのない方は1番を押してください」などのガイダンスに従ってダイヤルを操作すると、詐欺犯につながる仕組みになっています。

〔自動音声ガイダンスによる架空請求詐欺イメージ〕


オペレーターなどと称する詐欺犯につながると、架空のWebサイトの名称を挙げて29万9千円が未納となっている、本日中に支払いがなければ裁判へ移行する、などと脅してきます。

その上で、もし身に覚えが無いのであれば何かの間違いかもしれないので、いったん裁判を止めるため30万円分の電子マネーを購入し、差し止め手続きをすれば法的措置は停止され、支払った額の95パーセントは後で返金される、などと言って被害者を安心させます。

指示に従ってコンビニなどで電子マネーを購入し、カードの番号を詐欺犯に教えてしまうと、即座に電子マネーは換金されてしまい、お金が戻ることは二度とありません。

【自動音声ガイダンスの罠】
この手口の巧妙な点は、機械的な自動音声で電話をかけ、一方的に「未納料金がある。裁判になる」などと告げてくることです。

反論することもできず、冷たく事務的な音声でこちらに非があることを伝えられるため、なんとかしなくては、という心理に陥ってしまうため、だまされやすくなってしまいます。

《NTTファイナンスをかたる自動音声の例(1)》

《NTTファイナンスをかたる自動音声の例(2)》

《ドコモインフォメーションセンターをかたる自動音声の例》



【自動音声通知はしていない】

NTTファイナンスは実在の企業ですが、自動音声ガイダンスによる契約状況の確認や、回線の利用停止を通知することはありません。

ましてやコンビニの電子マネーで支払いを請求する事は絶対にありません。


        ― NTTファイナンスのWebサイトより ―

このほか、自動音声ガイダンスを使った詐欺の電話には、家族構成や資産状況を質問するものも確認されており、「電気料金に関するアンケート」と称して東北電力をかたるケースや、県庁などをかたる自動音声通話でガイダンスに沿って番号を押すと詐欺犯につながる事例も確認されています。

いずれも住所氏名などの個人情報に加え、銀行口座やキャッシュカードの暗証番号を質問することがありますが、絶対に教えてはいけません。

自動音声ガイダンスの電話には十分注意するようにして下さい。


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