《敬老会の祝い金》郵便局をかたる詐欺電話に注意

2023年9月7日

郵便局をかたり、「敬老会の祝い金を振り込みたいので、口座番号を教えてほしい」などの不審電話が群馬県沼田警察署管内で確認されています。

犯人は祝い金の受取り手続きとウソをつき、ATMへ誘導して機械を操作させ、犯人の口座へお金を振り込ませようとしますが、敬老祝い金の受取りにATMを操作するとは絶対にありません。

【敬老祝い金とは】
敬老祝い金は自治体が実施しているもので、「「長寿奉祝金」長寿のお祝いとして喜寿(77才)や米寿(88才)、白寿(99才)を迎えた方などを対象に、現金や商品券などを贈呈する制度です。

金額は各自治体によってまちまちですが、75~87才は5000円、88才以上は1万円、99才は10万円、100才は20万円など、年齢が上がるにつれて金額も上がっていくのが一般的です。

中には20年以上居住されている方を対象に、95歳で50万円、100歳を迎えた方には100万円を贈呈する自治体がある一方、財政難を理由に敬老祝い金が廃止されるケースもあるようです。

いずれにしても、敬老祝い金の対象者には往復はがきなど書面で連絡するのが通常で、職員が電話をかけてくることはありません。

ましてや郵便局から連絡したり、口座の確認をすることは絶対にありませんので注意してください。

※2020年11月、埼玉県鴻巣市が新型コロナ対策のため、敬老祝い金の進呈方法を手渡しから口座振込に変更した際、《店番号の記入漏れ》の確認で高齢者宅に電話をかけて警察に通報される騒ぎがありましたが、市職員が口座番号を聞くようなことはありません。

【ATMの振り込め詐欺】
祝い金や還付金名目で「お金が受け取れる」という話で関心を買い、「手続きはATMなら簡単にできます」などとATMへ誘い出す振り込め詐欺の被害が後を絶ちません。

ATMを操作させる振り込め詐欺の中には、「還付金を受け取るには受付番号を取得する必要があります。番号の発行はATMでできます」などと話し、単に受取番号を発行してもらうだけだ、と思って犯人の指示通りにATMを操作したところ、第三者の口座への振り込んでしまった、というケースもあります。

他にも「累積医療費の還付金があります。後ほど銀行のコールセンターから連絡がありますので、指示に従ってATMへ行ってください。手続きに必要な書類がATMから出てきます」といった2段構えの詐欺電話や、銀行員を装い「振込先の口座に振り込み出来ない状態なので、職員がお伺いしてキャッシュカードをお預かります」などとキャッシュカードをだまし取る手口も横行しています。

【祝い金や還付金の電話はありません】
原則として、敬老祝い金や医療費の還付といった手続きは、ご自身で請求(文書で)しない限り受け取ることはできません。

いずれの場合も、書面による手続きが必要で、数週間から数か月後に現金が振り込まれるのが通常です。

いきなり「お祝い金をお支払いします」、「払い過ぎの医療費が戻ります」などと電話が来ること自体ありえない話ですので、だまされてはいけません。

とくに、銀行口座やキャッシュカードについて尋ねられた場合は100%詐欺ですので、すぐに電話を切って警察に通報してください。

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