2023年2月20日
ソニーネットワークコミュニケーションズ(旧ソネット)が運営するインターネットサービスプロバイダ「So-net」を装った詐欺メールが3年程前から定期的に確認されていますが、この2月に入り、再び頻発しているため注意してください。
So-netを装う詐欺メール(フィッシングメール)は、「【So-net】2023年2月ご請求のご案内」や「【重要なお知らせ】」などの件名で、支払い情報を確認するよう促してフィッシングサイトへ誘導し、ログインIDやクレジットカード情報を盗み取るのが目的です。
偽のサイト(フィッシングサイト)はSo-netの正規サイトとそっくりに作られており、一見しただけでは普段利用している方でも見分けがつかない可能性があります。
他のフィッシングサイトと同様に、正規サイトを模してそっくりに作られているものの、たとえば《生体認証でログイン》ボタンをクリック(タップ)しても無反応で他のページへ移ることもありません。
フィッシングサイトでは目的以外の項目まで手が回らず、よくよく見るとおかしな点があるので、《パスワードをお忘れの方はこちら》や《セキュリティコードについて》といった説明画面への遷移が行われなかったり、《問い合わせ》や《会社概要》といったタブをクリック(タップ)しても応答しないことが多く、そうした場合は間違いなく詐欺サイトですので、直ちにそのページから離脱してください。
そのまま入力を続けていくと、必ずクレジットカード情報を入力させる画面が表示されます。
So-netを装うフィッシングサイトでは、《お支払方法の登録・変更》と称する画面が表示され、クレジットカード決済に必要な情報をすべて入力させようとします。
クレジットカード情報を入力し終えると、《お手続きが完了しました》と表示され、正規のマイページへ遷移するよう促され、正規のログイン画面へ飛ばされる仕組みになっています。
この時点でSo-netへのログイン情報やクレジットカード情報が犯罪グループの手に渡っているため、気づかずにいると、知らない間に第三者によるカードの成りすまし利用の被害に遭うことになります。
メールやSMSからの連絡で、個人情報の入力を促された場合には十分に警戒し、クレジットカード情報の入力まで求められた場合は詐欺を疑い、絶対に入力してはいけません。
なお、これらの詐欺メールに返信してしまうと、受信者のメールアドレスが有効であると送信者に知られてしまい、さらに多くの詐欺メールが送りつけられる可能性があります。
もし、メールやSMSで登録情報や支払情報の確認などを求められた場合は、メールやSMSに記載のリンクは踏まずに、通常使っているブラウザを新たに立ち上げてから、別途、ログインするようにすることで、フィッシング被害を防ぐことができます。