《固定電話の回線が古い》《アナログ廃止》に注意

2023年1月16日

NTT(東日本・西日本)が1年後(2024年1月)より行う固定電話回線のIP網統一化に便乗し、「アナログ回線が終了するので電話が使えなくなる」、「光回線を使うには新たに契約変更が必要」などと虚偽の説明をする電話や訪問販売に注意してください。

13日には北海道久遠郡せたな町において、電話会社の職員を名乗る男から「固定電話の配線が古くなっている可能性があるので、修理する必要があるかもしれません。」などの不審電話が確認されています。

またインターネット上では、一部のウェブサイトにおいて「固定電話は廃止される」と表記されているなど、あたかも《今、利用している固定電話が使えなくなる》と誤認しかねない情報が散見されますが、固定電話が使えなくなることはありません。


【固定電話は変わらず利用できる】
NTT(東日本・西日本)は、2024年1月のINSネットディジタル通信モードの終了と2025年1月までに固定電話発通信のIP網への統一を発表していますが、これはNTTの局内設備が変わるだけ(中継交換機を中継ルータに入れ替える)ですので、私たち利用者が電話機の買い替えや回線工事を行う必要は一切ありません。

    - 東日本電信電話株式会社・西日本電信電話株式会社 発表資料より ―


現在、私たちの固定電話はアナログ回線(従来の固定電話やINS回線)または光回線を利用して通話を行っていますが、NTT局内設備では双方の回線を相互接続交換機を介して回線交換方式(PSTN)でアナログ伝送しています。

IP網移行後は従来のアナログ回線がすべてデジタル回線にまとめられ、相互接続ルータを介して他の事業者へ接続されます。(下図)


IP網へ統一された後も、アナログ回線は中継交換局と接続された状態が維持されるため、現在利用している電話やFAXはそのまま利用可能です。

この一連のNTT局内設備の変更が、「アナログ回線終了」「IP化」「光回線統一」などと呼称されているため、あたかも《固定電話》が切り替わる(終了する)と曲解した説明を行い、自社サービスに契約を切り換えさせたり、不要な回線工事を請負ったりする悪質な業者があるため注意が必要です。




● 回線契約はそのままで大丈夫

● 電話機の変更(買い替え)は不要


● 回線工事は不要


● 電話番号も変わらない


●「この地区で回線の一斉切替工事」はウソ


●「デジタル電話にする必要がある」はウソ


●「光回線にすればお得」はウソ


ただし、終了する一部のサービスがあるので事前に確認は必要です。

〔終了する一般向けサービス〕
 「キャッチホン・ディスプレイ」や「ナンバー・アナウンス」,「二重番号サービス」,
 「114(話中調べ)」,「159(空いたらお知らせ)」,「136(ナンバーお知らせ)」
  の各サービスは終了となります。

〔終了する事業者向けサービス〕
 「INSネットディジタル通信モード」や「ビル電話」,「着信用電話」,「支店代行電話」
 「有線放送電話接続電話」,「短縮ダイヤル」などの事業者向けサービス
  ※請求書に「INS通信料」という項目がある


なお、ナンバーディスプレイやキャッチホンなどのサービスは継続して利用可能です。


【その他の手口】
電話回線を巡っては、光回線やADSLといったインターネット回線契約において、高齢者を狙った悪質商法が目立っており、「光回線の契約をすれば、電話代やインターネット代が必ず安くなる」と勧誘する事例が後を絶ちません。

実際には利用料金が安くなるどころか、不要なサービスまで契約して以前より高額な契約を結ばされる事例も確認されています。

「電話番号はそのままでインターネットが安くなる」といった謳い文句には十分注意してください。


また反対に、すでに光回線を契約しているお宅に対し、「インターネットをあまり使っていないのに、光回線で高いお金を払い続けるのはもったいないですよ」などと話して、「アナログ回線に戻せば電話料金も安くなるし、キャッシュバックもあります」と工事の勧誘を行うケースもあります。

これは「アナログ戻し」と呼ばれる手口で、安易にお願いしてしまうと、業者から高額な工事手数料を請求されたり、別のサポート契約を結ばされてしまう恐れがあり、契約を解除しようとすると、さらに高額な解約金を請求されるケースもあります。

インターネットの普及に伴い、電話回線やプロバイダ契約など、詳しくなければチンプンカンプンな事が多いと思いますが、けして業者の言いなりにならず、資料をもらってからよく検討して、できれば身近に詳しい方がいれば相談に乗ってもらうなど、しっかり調べてから契約するよう心掛けてください。

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