《販売目的を隠し迷惑勧誘》日本アムウェイ行政処分

2022年10月17日

消費者庁は14日、連鎖販売業者である日本アムウェイ合同会社に対し、入会勧誘であることを隠して会員登録を勧誘するなどの特定商取引法違反により、6ヶ月の取引等停止命令を発出しました。

〔処分対象事業者〕
 事業者名 :日本アムウェイ合同会社
 本店所在地:東京都渋谷区宇田川町7番1号
 処分内容 :勧誘や申込受付、契約締結、等の停止
 処分期間 :2022年10月13日~2023年4月13日

日本アムウェイは昭和52年の設立以来、40年以上にわたり主に対面勧誘により会員を増やしてきた連鎖販売取引業者で、その会員数は約75万組とされており、磁器治療器などの健康グッズや美容・健康関連のサプリメント、化粧品、ボディケア商品の他、浄水器や空気清浄機、キッチン関連商品といったホームケア商品を販売しています。
※「アムウェイを知る(Amway ANSWERS)」掲載情報より

昨年11月には日本アムウェイに登録しているABO(アムウェイ・ビジネス・オーナー)2名、他1名が特定商取引法違反の疑いで京都府警に逮捕されるなど、その勧誘方法が問題となっていました。

日本アムウェイの勧誘者はABOと呼ばれ、日本アムウェイから標準価格の75~80%で商品を直接仕入れて販売(ダイレクト・セリング)することで粗利を稼げるほか、販売実績に応じた報酬プランが用意されており、売れば売るほどランクが上がり、儲かる仕組みとなっています。

さらにABOは「人から人へ」と流通ネットワークを広げていく役割を担っており、ショッピングメンバーを集めた自分のグループを構築することができます。

ショッピングメンバーは標準価格より1割程度安く購入する事ができますが、ABOのような特権はありません。

逆にABOは自分のグループのショッピングメンバーがアムウェイ商品を購入すれば、自動的にABOも利益が得られる仕組みになっているため、グループメンバーを増やせば増やすほど儲かることから、あらゆる手段を講じて会員を増やそうと目的を隠して誘引し、強引な勧誘を続けることになります。


【目的を隠して呼び出すのは違法】
連鎖販売取引やマルチ商法で常套手段となっているのが、勧誘目的を隠して接触する手口です。

昔の同級生などから久しぶりに連絡が来て喫茶店やパーティに誘われたり、体質改善のセミナーがあるから一緒に行ってみようと誘われるケース、また最近では株やFXで儲けてる先輩がいるから話を聞いてみようよ、などと連れ出されるケースもあります。

日本アムウェイの場合も、「一緒にご飯しよう」と食事に誘ったり、共通の趣味に合わせたイベントなどに誘うなど、最初はアムウェイのアの字も出しませんが、しばらくすると「すごいお勧めの商品があってね」「アムウェイって知ってる?」などと本題に入ってきます。

はじめから「会員になってみない?」とか「こんな販売システムがあるんだ」などとは言わずに、興味を持ちそうな話で私たちを誘い出してから徐々に商品の購入方法や注文システムについての話をはじめるのが特徴です。

このような手口は特定商取引法の「訪問販売」に該当し、とくに販売目的を明示せずに呼び出して勧誘するのは特定商取引法に抵触します。

訪問販売は通常、自宅や職場などに営業員がやって来て商品を勧誘するものというイメージがありますが、営業所や喫茶店などで勧誘する場合も訪問販売に該当します。

キャッチセールスやSNSなどを介して誘われた場合も同様で、例えばLINEで久しぶりに連絡を取った先輩から「スゲー面白い人がいて、今とても世話になってるんだけど、おまえも会ってみない?」などと誘われて出向くと、ネットワークビジネスの勧誘だった、というのも特定商取引法違反となります。


【マッチングアプリやSNSでの勧誘】
この誘い出しに使われるツールとして、近年増えてきているのがマッチングアプリと呼ばれる恋人や結婚相手を探せる出会い系ツールです。

こうしたツールを用いて知り合った相手とメッセージアプリ等で「美味しいご飯が食べられる店がある」、「前も行ったことがあってお勧めやし一緒に行こうよ」などとアムウェイの事は隠して誘い出し、徐々にアムウェイ商品の購入を勧めてきます。

その手口はエステやフェイスマッサージに連れ出して「この化粧水がおすすめ。会員になったら安く買える」、「今使った化粧品とかお勧めやし、教えてあげるわ。このままだとお肌がボロボロになってしまう。今買っておかないと後々後悔することになるわよ」などとアムウェイ商品をしつこく勧誘するもので、たとえ「いらないです」と断っても執拗に勧誘を続けるのが特徴です。

この他、SNSで知り合った人が日本アムウェイのABOというケースもあり、サークルや女子会などのイベントを勧誘の糸口に設定する手口も散見されます。

SNSで知り合った人の素性を見抜くのは困難ですが、2度目、3度目の面会時には何らかの商品を勧めてくるのが常套手段ですので、この段階で「ああ、目的はこれか」とキッパリ断ることが大切です。

マッチングアプリもすべてが信用できるものではない、という事実を知った上で利用するべきです。

マッチングアプリの運営会社にもよりますが、本人確認が厳格に行われていないケースや、プロフィールがデタラメといったケースもあり、記載されている内容が本当かどうか見抜く方法はありません。
(少しでも被害を防ぐため、事前にFacebookなどのSNSをチェックし、できるだけ相手の情報を集めるべきです)

マッチングアプリ内でやり取りを進めているうちは安全な部分もありますが、「LINEで会話しよう」「一度お会いしましょう」などと、すぐに別のツールで連絡を取りたがったり、短期間のうちに直接会おうとする場合は要注意です。

どんなに相手が魅力的に思えたとしても、呼び出されて出向いたところ、話が商品購入や宗教、セミナー関連の話に及んだ場合は早々に話を切り上げて関わらないことです。





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