高額当選メール《受け取りに電子マネー》は詐欺

2022年5月6日

スマートフォンや携帯電話に「10億円が当選しました」や「宝くじが大当たり」といった高額当選を通知するメールやSMSが届き、受取り手数料名目で電子マネーを購入させられる詐欺被害がこのゴールデンウィーク中も多数確認されています。

― 宝くじ当選を装った偽メールの例 ―


北海道警厚別警察署の発表では、今年4月29日から5月4日までの間に「5億円が当選しました」「受け取るために電子マネーが必要です」などのメールが届き、これを信用した被害者が電子マネーをだまし取られたほか、広島県福山市内でも「10億円が当選しました。受け取りのための手続き料金を電子マネーで支払ってください」 といったメールが確認されています。

メール以外にも、SNSでやり取りしていた外国人から「6,600万円が当選したので、受取手数料として10万円分の電子ギフトカードを購入して」といったメッセージが送られるケースもあり、高額な当選金を受け取るための手数料と称してお金をだまし取る手口が全国で発生しているため注意が必要です。

【当選詐欺の手口】
これは架空請求詐欺の一種で、「1億円当選おめでとうございます。連絡をお願いします」といった偽メールに返信したり、受取り手続きしようとすると、「税金がかかるのを防ぐため、電子マネーで手続きが必要」などの理由で、Amazonギフト券のような電子マネーをコンビニエンスストア等で購入するよう指示してきます。

電子マネーを購入すると、「その電子マネーの番号を教えてください」と連絡が入りますが、電子マネーは番号さえあれば誰でも使えるため、犯人はすぐに高額商品の購入代金に充てるなどして換金してしまいます。

このような手口は「当選詐欺」と呼ばれ、思わぬ大金が入ると錯覚してしまい、多少の手数料は仕方ないと思い込ませる仕組みになっており、大金欲しさに何度も電子マネーを購入して被害が高額に上るケースもあります。

過去には高額当選の保証金名目で計231回にわたって電子マネーを購入し、合計1,101万8千円相当をだまし取られる被害も発生しています。


【巧妙化する劇場型詐欺】
オレオレ詐欺など電話口で次から次へと相手が変わって被害者を混乱に陥れる手口を劇場型詐欺と呼んでいますが、この当選詐欺でも同様の手口が用いられることがあります。

なかでも「当選金を受け取るには10人のグループが必要」などと言ってその他の当選者が登場するケースもあり、他にもお金を受け取れる人がいるという安心感を与えて信用させる巧妙さがあります。

この劇場型当選詐欺に遭った男性の事例では、「数億円が当選した」などのメールが立て続けに送られてきたため、当初は信じていなかったものの詳細を知りたくなり、「送信者とチャットでやり取りするのに電子マネーが必要」とのことで電子マネーを購入して連絡すると、「間違いなく当たっていますよ」と言われ信じてしまい、さらに「現金を受け取るためにはインターネット上で10人のグループを作り、全員でお金を先に払わなくてはいけない」と説明されます。

ほどなく、そのグループに加わったという10人の仲間から男性にメールで連絡が来ますが、中には親の看病で苦しんでいるという者や乳がんの治療でお金のかかる者などが登場し、なんとか皆でお金を受け取らなければという雰囲気に呑み込まれ、被害男性の中にも「助けてやらなきゃ」という気持ちが芽生えてしまいます。

受取り手続きは数段階に分かれており、送金認証や銀行・税理士費用などと称して数十万円が毎回要求されるため、当初5,000円だった電子マネーも最後には1日5万円分となり、1ヵ月で60回近く購入した電子マネーの総額は約650万円に上ったところで、不審に思ったコンビニ店員の通報により被害が発覚しました。

【電子マネーを購入は詐欺】
当選詐欺をはじめとした還付金詐欺では、被害者にプリペイド式の電子マネーカードを購入させてプリペイド番号を聞き出し、換金するケースが多く見られます。

プリペイド式電子マネーカードにはWebMoney(ウェブマネー)やAmazonギフト券などがあり、コンビニエンスストア等で気軽に購入できるため、特殊詐欺ではよく用いられる手口です。

― コンビニエンスストアで販売される電子マネーカード ―


電子マネーを購入して番号を連絡するよう指示された場合、それは間違いなく詐欺の手口ですので、絶対に電子マネーを購入したり、番号を通知してはいけません。

億単位のお金が手に入ると思うと、手数料の数千円や数万円は安いものだと考えてしまいがちですが、世の中にそんな甘い話があるわけもなく、だまされないよう十分に注意してください。


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