《65歳以上の人に還付金》《返金できない》はウソ

2022年5月1日

名古屋市内で29日から30日にかけて、還付金詐欺の被害が相次いでいます。

いずれも区役所の職員をかたって電話をかけ、言葉巧みにATMへ誘導し、“ 還付金を受け取るための操作 ” と称して第三者の口座へ送金させ、預金をだまし取っています。

犯人は役所の職員を装い、次のような電話をかけてきます。

「保険の関係で65歳以上の人に還付金があります。銀行のATMで手続きできますので、銀行へ行ってください」

「累積医療制度の振込用紙が届いているはずですが、まだ手続きが完了しておらず、返金することができません」

「返金ができないのでATMで手続きしてもらう必要があります」

「厚生労働省の法律が変わり、保険料が見直されて差額を返します。封筒は届いていませんか。手続きのため、銀行の相談室に行ってほしい。」

このほか、「年金の支払いがあるので、郵便局のATMへ行ってほしい」という電話があり、ATMで犯人に指示通りにATMを操作してお金を振り込んでしまう被害も発生しています。

【ATMにお金を受取る機能はない】
詐欺犯は、医療費や年金の還付金がATMで受け取れると話してATMを操作させようとしますが、ATMには第三者から自分の口座にお金を入金させる機能はありません。



全国銀行協会によると、ATMでできることは以下の機能に限られています。

1)預金の預け入れ・払出し
2)(第三者への)振込み、振込予約、振り替え、カードローンの返済
3)通帳記入
4)キャッシュカードによる残高照会
5)カードローン利用
6)定期預金の作成および解約予約
7)外貨預金の作成および解約予約
8)投資信託の追加購入
9)キャッシュカードの暗証番号変更
10)1日当たりの引き出し限度額の変更(引下げのみ)
※5)~10)は銀行による

このほか、銀行によっては数字選択式の宝くじ(ナンバーズやロト7など)の購入ができたり、税金など各種料金の支払いに対応している場合もありますが、お金の受取り手続きはありません。

「期限が切れてしまったのですが、今ならATMで手続きできますよ」、「ATMへ行っていただければ、こちらが指示しますので手続きできますよ」などと犯人は言葉巧みにATMへ誘い出そうとしてきますが、絶対に信じてはいけません。


【ATMに関連した手口の数々】
ATMを操作させる振り込め詐欺の中には、「還付金を受け取るには受付番号を取得する必要があります。番号の発行はATMでできます」などとATMへ誘導するケースもあるので注意が必要です。

単に受取番号を発行してもらうだけだ、と思って犯人の指示通りにATMを操作したところ、第三者の口座への振込手続きだった、という事案が起きています。

他にも以下のような事例があるので注意してください。

「累積医療費の還付金があります。後ほど銀行のコールセンターから連絡がありますので、指示に従ってATMへ行ってください。手続きに必要な書類がATMから出てきます」

「お母様の年金口座をゆうちょ銀行で作ることができますので、郵便局のATMに行ってください」


【還付金の電話はありません】
原則として、還付金はご自身で請求(文書で)しない限り受け取ることはできません。

何らかの事情で役所の方から介護保険料の還付などの連絡をする場合、必ず通知書(通常は封書による)が届き、還付請求書を提出して、数か月後にやっと還付金が受け取れるのが通常です。

いきなり「介護保険料を還付します」と電話連絡が来ること自体ありえない話ですので、だまされないよう注意してください。

その他の還付金についても同様で、役所の職員が電話で連絡してくる事はなく、口座やキャッシュカードについて尋ねることも絶対にありません。

高齢者医療への拠出金増大により慢性的な赤字構造に陥っている健康保険や介護保険制度にあって、わざわざ「還付金がありますよ」などと電話で親切に知らせてくること自体、おかしな話だと疑うべきでしょう。

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