テレビショッピングの返品条件に気を付けて
2022.01.13

テレビショッピングで「返品可能」などと紹介されている商品が、実際には 「未開封・未通電に限る」などの条件が付いていて返品できないという相談が寄せられているとして、国民生活センターは1月12日、メールマガジン「見守り新鮮情報 第413号」にてテレビショッピングの返品条件について注意喚起しました。
 ➡『テレビショッピング 返品条件をよく確認!』(PDF版)


【トラブル事例】
今回の注意喚起では以下の事例が紹介されています。

〔事例1〕
70歳代女性がテレビショッピングでマッサージチェアを購入したところ、うまく使えないため返品を申し出ましたが、「通電した商品は返品できない。テレビ画面でも表示している」と返品を拒否されてしまいました。

番組の録画を確認したところ、最後に小さな文字で表示はされていましたが、気づくことはできませんでした。

使ってみないと使い心地の分からない商品などで、1週間以内であれば返品できますと宣伝されていれば、一般的には使用して自分に合わなければ返品できると考えてしまうものです。

「1週間以内返品可能」とうたっていたにも関わらず、一度でも使ったら返品できないというのは、極めて悪質な事例といえます。

この他にも似たような事例が報告されています。

〔事例2〕
70歳代女性がテレビショッピングで布団用掃除機を購入したところ、思ったより重く、またフィルターのカバーが硬すぎて開けるときに指が痛くなってしまうため返品を申し出ましたが、「一度通電したものは返品できない」と返品を断られてしまいました。

電話で注文する際に「操作は難しくないか」と質問したときには「簡単です」と言われたものの、高齢者には使いにくい商品でした。

〔事例3〕
60歳代女性がテレビショッピングで真珠のネックレスを購入したところ、通常価格10万円のものが半額という触れ込みだったにもかかわらず、届いたものはテレビと見栄えが違い、価格ほどの価値はないように思えたため返品を申し出ましたが断られてしまいました。



通販冊子やインターネットと異なり、テレビショッピングでは録画をよく見直すなどしないければ細かな注意事項まで確認することが非常に困難です。

重要事項の表示時間も短く、小さく細かな字でわかりにくいこともあるため、十分に注意が必要です。
とくに高額な商品の場合は、返品条件を十分に確認してから申し込む必要があります。


【クーリング・オフができない】
現在、特定商取引法の規定では、テレビショッピングをはじめインターネット通販などの通信販売における契約について、クーリング・オフ制度は適用されません。

そのため悪質業者は返品や解約を拒否して契約解除に応じないため、被害が増加しています。

クーリング・オフ制度も適用されないとあって被害回復が難しいのが現状です。

テレビショッピングなどの通信販売では、事業者が返品の可否や返品期限に関する特約を設ける必要があり、この特約がない場合に限りクーリング・オフを適用して(受け取った日から8日以内)返品することができます。

しかし、悪質業者は逆にこの決まりを悪用して、返品や解約をできなくする内容を特約に盛り込んでいるのです。


【テレビショッピングの注意点】
テレビショッピングでは通販タレントや芸能人が商品をとても魅力的に宣伝していますが、あくまで広告であって実際に使用して本当に便利だと思っているのか、効果が確認できているのか、定かではありません。

多くの人に短時間で大量に商品を売るのがテレビショッピングの目的です。
そのため、申込時間に制限を設けたり、本日だけの特典などを付けてじっくり検討する時間を与えない工夫がされています。

売り手の都合に引っ掛からないよう、商品の購入を検討する際には、以下の項目について、しっかり確認するようにしてください。



① 商品の使い方

② 返品できるか(その条件は)

③ 使用上の制限



被害に遭ってしまった場合、最寄りの消費生活センターや国民生活センター、また公益法人通信販売協会(JADMA)が運営する相談窓口「通販110番」に相談するなど、被害回復へ向けた道がないではありませんが、非常に労力が要りますし、精神的負担にもなってしまいます。

後悔しないよう、「今から30分以内にご注文の方にはなんと・・!」といったフレーズに踊らされることなく、冷静に落ち着いて考えてから購入を決める必要があります。

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