新型コロナ《研究用》抗原検査キットに注意
2021.10.14

新型コロナウイルス第5波が収束傾向にあり、ワクチン接種も進む中、自宅で手軽に判定できる「抗原検査キット」と呼ばれる商品がドラッグストアの店頭やインターネットショップにおいて販売されています。

          ― 格安抗原検査キットの多くが「研究用」 ―


これらの商品は自宅で簡単に検査できることや、判定時間が10~15分程度とすぐに結果がわかる点で利便性に優れているという印象を与えています。

1回あたり800円台と格安の商品もあり、安く手軽に検査できるという触れ込みですが、そのほとんどが「研究用」として販売されているもので、実際には診断確定できない、という点に注意が必要です。

消費者庁及び厚生労働省は13日、「研究用」として市販されている抗原検査キットは国が承認したものではなく、新型コロナウイルス感染の有無を調べるものでは無いとして注意喚起の資料を公表しました。
 ➡ 新型コロナウイルスの抗原検査キットは「体外診断用医薬品」を選んでください!

   ― 消費者庁・厚生労働省 注意喚起資料より(一部) ―


【研究用は承認されていない】
「研究用」として市販されている抗原検査キットは、厚生労働省が承認した「体外診断用医薬品」とは異なり、性能などが確認されたものではありません。

今年3月には消費者庁が「研究用」抗原検査キットを販売していた事業者5社に対して指導を行った他、8月には京都府与謝野町が同町への帰省者に「研究用」抗原検査キットを600セット配布したものの、京都府から「精度に問題があり、(検査結果が)誤解を与える恐れがある」と注意を受け、配布を中止しています。

市販されている「研究用」抗原検査キットの多くは中国製などで、医療機器として国の承認を受けてはおらず、どの商品にも「※本製品は、研究用試薬の扱いとなっており新型コロナウイルスの診断確定に使用するものではございません。」などと正確な判定には使えない旨の但し書きがされています。

残念ながら「研究用」抗原検査キットは精度が低く、感染の有無を測る用途ではない点を十分に理解する必要があります。

   ― 「研究用」抗原検査キットには必ず注意書きがされている ―



「研究用」という表示からは、医療研究機関で使っているのだから「ちゃんとしたもの」という印象を受けるかもしれませんが、その実態は何の承認も得られていないもので、単なる言葉のまやかしに過ぎません。

「研究用」抗原検査キットはあくまで研究のための製品であって、医療機器でも診断用医薬品でも何でもない点を知っておく必要があります。


【体外診断用医薬品を選ぶ】
国が承認した医療用の抗原検査キットは「体外診断用医薬品」と明記されており、薬局で購入する事ができます。

また、ドラッグストアの調剤室でも取り扱っている店舗があり、価格も1,300円~(1回あたり)と「研究用」に比べると高価ではありますが、精度は格段に上がります。

ただし注意点としては、医療用であったとしても抗原検査キットはあくまで体内にウイルスがあるかどうかのセルフチェックに過ぎず、ウイルス感染についての診断を行うものではない、ということです。

体調に異変を感じたり、感染の不安がある方は、きちんと医療機関を受診することが先決です。

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