【当選詐欺】「老人ホームの入居権が当たりました」
2021.10.07

老人ホームの入居権が当選したと電話をかけ、入居申込料や手付金などの名目で現金を要求したり、入居を断った方に名義を貸してほしい、などと持ち掛ける特殊詐欺のアポ電が増えています。

大阪府堺市で確認された老人ホームの入居当選に関するアポ電では、7月頃に「老人ホームの入居権利に当選しました」と電話があった後、9月29日に「入居の為には手付金がいる」という電話が再度入り、さらに10月6日には「老人ホーム当選権利を他人に譲渡したのでパンフレットを返して欲しい」などと3回に渡って詐欺の電話が入っています。


老人ホームは民間施設にせよ公的施設にせよ、申込みを行った方に対して介護の必要性や家族の状況なども確認した上で、厳正な審査を経て入居が認められるのが一般的です。

従って、入居申し込みもしていない方に突然、入居権が当たったなどと連絡が入ることは絶対にありません。


【断った後が危険】
老人ホームの入居権が当たりました、などと言われても、多くの方が「結構です」「要りません」と断ります。

しかし、そこからが先が詐欺グループの本当の狙いで、詐欺犯は次に「それではその入居権を譲っていただけませんか」などと持ち掛けてきます。

明確に返答していなくても、勝手に「入居権を無駄にしたくないので他の方に譲渡しておきますね」などと一方的に話して電話を切ってしまうこともあります。

この電話の後、しばらく経ってから老人ホームの職員や弁護士を名乗る者から電話が入り、「あなたの名義で他人が老人ホームに入居したことで警察が来ている」、「名義貸しは違法行為で犯罪です」などと自分の名義貸しによって大変な事態になったと告げられます。

さらに、「このままだと金融商品取締法違反になる。無事に解決するためには供託金が必要です」、「100万円で名前を消すことができる」などと現金の支払いを要求してきます。

このように、老人ホームの入居権の話から、名義貸しに加担したというウソの状況を作り出し、それを解決するためには多額の費用が必要だからお金を払え、というのが老人ホーム当選詐欺のカラクリです。


【人助けを装う手口】
「老人ホームの入居を待っている人がたくさんいる。必要な介護が受けられない方も多く、一刻も早く入居させてあげたい。なんとか名義をお貸しいただけませんか」などと何度も口説かれ、人助けになるならと名義貸しを了承してしまうケースもあります。

「名義を貸してくれたら、5万円程度ですが謝礼が受け取れます」や「後ほど施設の方から商品券や優待券が届きます」などと謝礼をちらつかせる場合もあるため注意が必要です。

【パンフレットが届いたら注意】
老人ホーム当選詐欺では、事前にニセのパンフレットが送付されているケースが散見されます。

このパンフレットが届いた頃合いを見計らい、「この地域に長くお住まいの方限定でパンフレットが送られています。優先的に老人ホームに入ることができます」などと話しをしたり、「パンフレットは当選者のみに発送されています。入居権を譲る場合はパンフレットも回収します」などと自宅を訪問する口実に利用される場合もあるため、こうした電話を受けた場合は警察に相談するなど、警戒が必要です。

詐欺犯は「市内に新しく老人ホームが建設されます」、「県の老人ホームがつくられますが、県民の選ばれた人しか入居できません」などともっともらしい話をしながら、入居権が当選したと話をした上で、最終的には名義貸しの話を持ち掛け、その後に解決金などの名目で現金を要求してきますので、だまされないよう十分に注意してください。


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