《病院から電話》劇場型オレオレ詐欺の手口
2021.09.07

9月3日、群馬県警桐生警察署管内において、劇場型オレオレ詐欺による被害(100万円)が発生しました。

従来のオレオレ詐欺では、息子や孫などの親族をかたる者が単独で電話をかけて現金をだまし取ろうとしますが、劇場型オレオレ詐欺では複数の者が代わる代わる登場するのが特徴です。

本事案では、医師や病院の警備員、また息子や息子の勤務先の上司を名乗る者が登場し、以下の流れで現金を要求しています。


群馬県内では他にも医師をかたったオレオレ詐欺とみられるアポ電が確認されています。

今年1月の事案(伊勢崎市連取町地内)では「高崎がんセンター院長」を名乗る者が、

「息子さんが咽頭がんで入院しました」
「息子さんに電話をかわります」


と話して息子を名乗る者に代わり、

「会社のカードなどをなくした」
「自分では弁済できないのでキャッシュカードを用意してほしい」

などと話してキャッシュカードを騙し取ろうとしています。

【劇場型詐欺の恐ろしさ】
詐欺グループからすれば、だます相手の冷静さを奪う事ができれば、自分たちのペースで話を進めやすい、ということが言えます。

そのため開口一番、「おたくの息子さんが事故で運ばれてきた」「今から緊急手術に入ります」などと突然告げて相手の動揺を誘います。

今回の事案でも「ポリープができた」と本人ではなく医師から直接電話がかかることで、被害者の心理を圧迫する効果を狙っています。

普段は冷静な方でも、いきなり病院の医師から電話がかかってくれば多少は動揺してしまうでしょうし、そこに「会社のカードを紛失した」「お金を補填しなければ」などと畳みかけられることで、すっかり冷静さを失ってしまいます。

被害者の心情としては「何とか息子を助けなければ」という一心のため、詐欺に遭っている事に気付かないのも無理はないでしょう。

このように劇場型詐欺のシナリオは巧妙にできており、それぞれの役割を担う者が専門用語を織り交ぜながら迫真の演技で迫ってくるのと同時に、疑いをはさむ余地が生じないよう間髪入れず矢継ぎ早に話を進めていきます。

被害に遭わないためには、こうした電話がかかってきたとしても、改めて息子や孫など家族に電話をかけて確認したり、本人につながらなければ家族に確かめることを心掛けてください。

家族と連絡が取れない場合は友人、知人や近くに住んでいる親しい方に相談するなど、けして一人だけで対応しないことが大切です。

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