「番号を漏らしたら逮捕」と脅し、金を要求する手口
2021.06.28

広島県警によると、福山北署管内において「あなたは捕まるかもしれない」と脅して金銭を要求する不審電話が確認されています。

犯人は電話で、「犯罪に関わっている会社の名簿にあなたの名前があり、○○という番号がつけられているので、この番号を他人に伝えてはいけない」と告げられます。

その数日後、別の者から「以前電話を掛けてきた者が番号を伝えたと思うが、その番号を引き継ぐので教えてもらいたい」と言われ、番号を教えてしまいました。

すると後日、最初に電話をしてきた者から「あなたが番号を教えたことで大変なことになっている」、「あなたも捕まるかもしれないが、お金を払えば捕まらなくてすむ」、「手続が終われば、お金は後ほど返金されます」などと脅迫まがいの電話で金銭を要求されました。


【トラブル名目詐欺】
このように自分自身が犯罪に加担してしまったと思わせる手口は、トラブル名目詐欺と呼ばれるもので、詐欺犯は「あなたのやった事は罪になります」と言って、私たちを「自分は悪いことをしてしまった」という心理へ持ち込みます。

その上で「このままだと捕まります。お金を用意してくれれば、こちらで隠密に処理できます」などと解決金を要求するのが常套手段となっています。

これは「アダルトサイト利用料」や「消費料金未納」といった架空請求詐欺と仕組みは似ていて、私たちに「覚えが無いけど、どこかで利用したかな?申し込んでしまったかな?」と思わせ、さらに「このままだとトラブルになりそうだけど、お金で解決できるのなら・・・」と詐欺犯の術中にはまってしまいます。

【名義貸しトラブル事例】
トラブル名目詐欺においては「名義貸し」に関連した手口が目立ちます。

島根県内では、「三菱商事」や「ベストライフ」といった実在の企業を名乗り、架空の住所番地に「老人福祉マンションを建設する予定がある」とウソを言い、「入居権を手に入れるため、名義を貸してもらいたい」と名義貸しを持ち掛ける電話が確認されています。

名義貸しを了承してしまうと、後日、弁護士や警察官を装った者が電話をしてきて「名義貸しは犯罪です。あなたは逮捕されます」、「今なら現金で解決出来ます」などと現金を要求してきます。

他にも以下のような名義貸しトラブルの事例が確認されています。

〔ケース1〕
「あなたのお住まいの地域に新しい工場が建ちます。あなたはその工場の社債を買う権利があります。買わないのなら…名義を貸してください」

と名義貸しを要求し、名義貸しを承諾した被害者に後日、

「あなた名義を貸しましたね!このままでは違反になるので解決したいなら…お金を送りなさい」

などと現金を要求された。

〔ケース2〕
商事会社を名乗る者から、
「あなたに株が購入できる権利が当選した」
「あなたに代わって当社で株を購入した」

などと電話があり、その後同じ者から、

「名義を貸して株を購入したことが犯罪になる」
「あなたが1,000万円払えば事件にならないようにするから、△△会社の××と話してくれ」
などと、別の者の名前を言われ、その後、△△会社の××を名乗る者から、

「100万円か150万円あれば、金融庁と交渉できる」

と言われ、犯人の指示通り「病気の家族の治療費」という名目で、現金を引き出し、150万円を犯人に手交した。

〔ケース3〕
証券会社の社員を名乗る者から電話があり、

「地域限定の金融商品購入のため名義を貸して欲しい」

と持ちかけて名義貸しを承諾させた後、別の弁護士を名乗る者から電話が入り、

「名義貸しはインサイダー取引として逮捕される可能性がある。内密に対処するためには手数料が必要」

などと現金を要求した。


【トラブルでお金を要求されたら】
人の弱みにつけ込んで金銭を要求する行為は、恐喝罪(刑法第249条)にあたる立派な犯罪です。

直ちに警察へ相談すべきですが、詐欺犯もそうはさせまいと「このままでは、あなたが警察に逮捕される」と脅してきます。

「お金を払えば何とかなる」と一度でもお金を払ってしまうと、犯人は次から次へと追加の金額を要求してきます。

ただちに警察へ相談(警察相談専用電話#9110)するか、消費者ホットライン(188)や法テラス(日本司法支援センター)などへ相談してください。

当ネットワーク会員の方は事務局が対応いたします。
➡ ネットワーク会員サービス参照


【名義貸しは犯罪です】
たとえ親せきや親しい友人から「自分の名義では契約できないので名前を貸して欲しい」と頼まれたとしても、絶対に名義を他人に貸してはいけません。

借金を伴う契約であれば、当然返済の責任を負う事になりますし、そもそも他人名義での契約については詐欺罪(刑法第246条)の幇助に問われる可能性もあります。

自分名義で他人がスマホや携帯電話の契約したり、転売することも犯罪です。
知らない人間からいきなり「名義を貸してほしい」などと言われたら、内容には一切耳を貸さずに電話を切るなど、相手にしないよう注意が必要です。

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