マッチングアプリ・出会い系アプリを悪用した詐欺
2021.06.03

恋活や婚活、またデートの相手を気軽に探せるマッチングアプリや出会い系アプリを悪用した
詐欺が頻発しており、最近では以下のような事例が確認されています。

〔ケース1〕
福岡県大野城市の50代男性がマッチングアプリで知り合った自称台湾人の女性から、今年4月下旬から5月26日頃にかけ、SNSのメッセージ等で治療費や仕事の資金名目でお金を貸してほしいと持ち掛けられ、複数回にわたって現金を指定の口座へ振込み、合計150万円をだまし取られた。

〔ケース2〕
山形県内の50代男性がマッチングアプリで知り合った女(自称)から、昨年12月~今年2月にかけ、LINE(ライン)でのやり取りで架空の投資話を持ち掛けられ、「FX取引への投資の金が必要」と十数回にわたって現金を指定の口座へ振込み、合計約3千万円をだまし取られた。

【投資話が出たら要注意】
マッチングアプリ等による詐欺で、とくに増えているのが投資話を持ち掛けられるパターンで、国民生活センターによると、出会い系サイトやマッチングアプリ等に関する投資関連の相談が
2018年は2件、2019年は5件だったのに対し、2020年は40件へと急増しています。

この件数は、出会い系サイトやマッチングアプリ等に関する2020年度の全相談件数(58件)の約7割を占め、投資話による被害が急激に広まっていることを示しています。

FX以外にも暗号資産(仮想通貨)で利益が出せる、などと勧誘されて被害に遭う事例もあり、一度出資しまうと「損が出ているので、回復させるために追加資金が必要」などと、さらにお金を要求されるケースもあります。

恋活や婚活で真剣な交際を求めていたはずが、いつの間にか投資でお金を預ける話になっていたら要注意です。

いくら大切に想う相手であったとしても、投資話が出た時点で疑うべきでしょう。お金の話が出たら警戒するという基本は変わりません。


【自称外国人にも注意】
マッチングアプリ等に限らず、FacebookやTwitterなどのSNSを通じて知り合いになった異性からお金をだまし取られる事例もあります。

今年5月中旬から下旬にかけ、北海道上川総合振興局管内の女性がSNSで知り合った自称アフガニスタン在住の米軍医から、メッセージーアプリ等で「退職したら日本に行きたい」「退職金を日本に送るので受け取ってほしい」等と言われた後、外交官を名乗る者から退職金受取りにかかる運送費や名義変更費用名目で現金を要求され、複数回にわたって指定された口座へ合計192万円を振り込む被害が発生しています。

外国人もしくは外国人を名乗る者による詐欺被害は、国際ロマンス詐欺とも呼ばれる恋愛感情につけ込んだ手口が多く、「一緒に暮らそう」「部隊を辞めて日本へ行きたい」などと期待を持たせた上で、「荷物を送るが通関費用が必要」「除隊費用が必要」などと現金を要求してきます。

詐欺犯は結婚を前提に話を進めた上で、結婚に必要な費用等の名目で金銭をだまし取りますが、結婚への真剣な気持ちを弄ぶ卑劣で悪質な手口です。

どんなに信用している相手であっても、お金を要求された時点で一度、冷静になって家族や友人、知人に相談すべきでしょう。



【マッチングアプリ等は詐欺犯も登録している】

本来、マッチングアプリと出会い系アプリは目的が異なり、真剣に恋愛や結婚の相手を探すのがマッチングアプリであるはずが、現状では出会い系アプリと区別がつきにくいケースもあります。

また、詐欺犯がマッチングアプリに登録する事も可能であるため、最初のアプローチはマッチングアプリ上で行い、頃合いをはかって課金制の出会い系アプリへ誘導し、高額なポイントや課金を続けさせる手口もよく見られます。

詐欺犯はSNS上に架空のアカウントで魅力的な異性像を登録して誘い込んだり、婚活アプリや婚活サイト、出会い系サイトに登録してターゲットを物色しているため、残念ながらインターネット上の出逢いにおける顔写真やプロフィールについて、無条件に信じてしまうのは危険といえます。

どのようなサービスであっても、いわゆるサクラが紛れ込んでいる可能性はありますし、5月21日に発覚したマッチングアプリ「Omiai」における171万1756件の情報漏洩では、2018年1月31日~2021年4月20日の間に登録した会員の運転免許証やマイナンバーカード等、本人確認書類の画像データが流出しており、こうした方々のプロフィールが悪用されているかもしれません。

誰もが気軽にオンラインでパートナーを探せる時代になりましたが、同時に自分自身が犯罪のターゲットとして物色される対象になり得ることを認識しておくべきでしょう。

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