オレオレ詐欺の手口と傾向
2021.05.03

息子や孫などの親族をかたってお金を要求する通称「オレオレ詐欺」は、年に数千件のペースで発生していますが、今年の認知件数は昨年比で増加傾向にあり、全国で連日アポ電が確認されています。

ここ最近の手口をみると、約7割が「損失補填金等名目」による金銭要求で、子や孫を装って「カバンをなくした」、「手形を紛失した」などと仕事上のトラブルを名目に、会社に与えた多大な損害を肩代わりするよう要求するケースが目立ちます。

【カバン紛失は詐欺】
オレオレ詐欺の手口には、“ 交通事故を起こした ” や “ 不倫相手を妊娠させた ” など慰謝料名目で金銭を要求するケースや、 “ 会社の金を使い込んだ ” といった損失補填名目のケースがあります。

とくに最近では損失補填名目の手口が増えており、中でも「カバンをなくした」と言って、カバンと一緒に紛失した小切手や重要書類の損害補填にお金が必要とするケースが目立ちます。

          — 損失補填型オレオレ詐欺の流れ —


以下のような電話は詐欺ですので十分に注意してください。

 「会社の書類や小切手が入ったカバンを落とした。このままでは会社をクビなる」

 「熱が出て病院に行ったら自分のカバンが誰かに持って行かれてしまった。飛行機で行くので
  1200万円を用意して欲しい」

 「カバンをなくして会社に100万円振り込まないといけない。代わりに振り込んでほしい」

 
 「会社のお金や書類が入ったカバンをなくしてしまった。至急お金が必要だ。お金を振り込ん
  で欲しい」


【カバンは出てきたけど・・・】

また、カバンをなくした事だけ連絡し、その場ではお金を要求しないケースもあります。
いきなりお金を要求すると怪しまれると考えてのことか、しばらく間を置いてから再度連絡してきます。

 「カバンは見つかったんだけど、中に入っていた小切手がなくなっていた」

 「カバンが警察に届いていた。だけど決済手形が盗まれていて大変なことになった」


いずれの場合も、このままでは会社をクビになるなどと言って、お金を要求してきます。


【その他の手口】
オレオレ詐欺では、以下のような手口も確認されています。

 「他人のカバンと自分のカバンを取り間違えた。」

 「駅のトイレで携帯と財布を忘れちゃった」

 「会社のお金を使いこんでしまった。すぐにお金が必要」

 「仕事の書類を違うところに送ってしまった。書類を返してもらうのにお金が必要。」

 「投資するのに300万円借りて返せなくなったのでお母さんから借りたいんだけど」

さらに、警察や駅の遺失物係といった偽の人物を登場させることで、信憑性を高めようとする手口にも注意が必要です。

 「病院で財布を盗まれた。警察から電話がくるから対応して欲しい」

 「名義を友達に貸した。職場に知られたら辞めなければならない。弁護士の事務員が取りに行
  くのでお金を用意してほしい」

 「携帯電話を落としてしまった。警察から電話があると思うから対応をよろしく」

 「鞄をなくした。新宿駅の落とし物係から電話があるから出て」

 「小切手を紛失した。すぐにお金が必要で、警察から電話があると思う」

 「上司に支払うお金が必要なので600万円を用意してほしい。上司も一緒に受け取りに行く」

このようなケースでは、警察官や上司を装った詐欺犯が自宅までお金を受け取りにやって来るので大変危険です。

【アポ電に注意】
オレオレ詐欺では事前に子や孫のフリをして電話をかけ、当たり障りのない話をして様子を探る「アポ電」にも注意が必要です。

息子などをかたるアポ電には以下のようなケースがあります。

 「明日の午前10時に家にいるかい」

 「明日の午前中は家にいる?いるなら行くよ」

 「おととい荷物送ったんだけど、届いてる?」

 「郵便局から連絡があったかな?」

 「用事があるからそっちに寄るよ」

 「俺だよ、俺」、「今大宮にいるんだけど行っても良いかな」

 「俺だけど、明日そっちへ行こうと思っているんだ。行く前には電話するね。」


久しぶりの電話だった場合など、つい嬉しくなって会話をしてしまう事もあると思います。

しかし、すっかり息子や孫と勘違いしてしまうと、次に電話があった時には疑う事もなく相手の言う事を信じてお金を払ってしまう事になりかねません。

家族を心配する気持ちにつけ込むのがオレオレ詐欺です。

さまざまな手口を知っておき、何かあった時に他の家族に確認するなど、慌てず冷静に対応することが大切です。

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